2012年12月3日月曜日

一徳防山

 大阪府河内長野市の山です。中日野から山頂まで登りました。




 一徳坊山とも書きます。「いっとくぼうさん」と読みますが,以前読んだ本で「いっとくぼんさん」とも書いてありました。ちなみに大阪弁でお坊さんのことを「ぼんさん」とも呼びますが。
 「防」という漢字には本来,小高くなった丘という意味があります。

 山頂の標高は541メートル。この数字に完全に油断してしまいました。ハイキング,というにはきつ過ぎます。全体的に道が悪く,滑落の危険がある場所もあるので,単独で,および軽装備での登山は避けましょう。単独軽装備で行ってしまった私が言うのだから間違いないです。

 登山口は少しわかりにくく感じるかもしれません。まずここを左に入り……


 この道しるべの「日野」とは逆方向に行きます。かなり朽ちていますが,「一徳防山」と書かれています。


 池の手前に登山口があります。


 初めは竹林。


 朽ちて倒れた道標。一徳防山のルートはこの中日野からのルートよりも,反対側の岩湧寺からのルートのほうが一般的なのかもしれません。このルートは,どうも人があまり普段から通ってないような雰囲気なので。


 ところどころに立てられたこれらの道標がなかったら違う方向へ迷い込んでしまっていたでしょう。本当にこの道であってるのか,そう思いながら歩いているときに道標に出くわすと、かなり救われる思いです。


 落っこちないように。


 横に景色が開けている場所に出ました。


 しかし前を見ると引き返したくなるような道が。しかも道のすぐ左側は草に覆われて見えにくいですが急斜面になっているので滑落注意です。


 どんどん行きます。写真を撮る余裕がなかったですけども,途中,根っこや倒木だらけの、枯れた沢のような谷を左に折れて登ります。


 谷を登りきったところ,T字路になっていますが,道標は左を指しています。


 すぐそばの鉄塔で小休止。いつも思うのですが,こんな山中にこんな巨大なものをよく建てられるなあとしみじみ。


 このように倒木が道をふさいでいるところがたくさんあります。ここはまだマシなほう。


 ここは危ないですね。滑落に十分注意です。この道が崩落するのも時間の問題かと……


 謎の岩があるところに出ました。岩の上からは市街地が遠くに望めます。


 よく見ると岩の上に何かが糞を残しています。このあたりには何が生息しているんでしょうか。
 


 岩湧山の茅場が見えます。画像左に見える鉄塔の,さらにすぐ左に見える山のピークが一徳防山です。尾根伝いにあそこへ向かうわけです。


 鉄塔二つ目。


 この道標が非常に重要。四つ辻に立てられています。画像正面に向かってやってきたところです。今までの道標のパターンだと「滝畑」と「一徳防山」はセットになって同じ方向に案内されていたので,そのノリで行くと,この道標を右に行きたくなります。右の方に滝畑の文字と山の文字がうっすら見えるからです。しかしここは有志の人たちが後から付け足してくれた案内通り,直進が正解です。
 


 まっすぐ行くとゴム製のブロックで出来た階段がところどころに設置されています。ここからかなり急な上り下りを繰り返します。転げ落ちないよう気をつけましょう。


 倒木をくぐって……。


 頂上です。かかった時間は1時間20分。写真を撮りながらでこれなので,そんなに長い距離ではないですね。一徳防山の頂上は大変狭く,すぐそばが崖になっているので絶対に落ちないようにしましょう。
 
 
 
 


 岩湧山。


  「一徳坊山」と書いてあります。防でも坊でもいいみたいですね。
 


 面白いものがあります。「一徳防 一言記」。博物館の来館者ノートみたいなものです。登山者が記念にいろいろと書き留めています。意外と多くの人が訪れているようです。
 


 拙筆。何をとち狂ったか、「帰ります」を「返ります」と誤字ってます。


 うまく危なさを表現できていませんが,頂上のそばの崖です。


 45分で下山できました。
 


 で,後で知ったことですが,頂上からもう10分程歩くと鉄塔の下に三角点があるそうで,しかもそこからの展望が頂上よりずっと良いとか。今度は岩湧寺から登ってそこを目指したいなと。

 歩き応えのある山です。好きになりました。





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