いずみかつらぎさん。標高858m。大阪府岸和田市,大阪府貝塚市,和歌山県紀の川市の境にあります。
地図では単に「葛城山」となっています。しかし葛城山はもうひとつ,奈良県御所市と大阪府千早赤阪村の境にもあり,葛城山とだけ呼ぶとふつうこちらを指します。なので和歌山側のほうは特に「和泉葛城山」と呼ぶことが多いです。
ちなみに,まんが日本昔話にあった「葛城仙人」の話は和泉葛城山が舞台です。この話は日照りによる干ばつがテーマとなっています。このあたり大阪南部は瀬戸内海式気候に属するので雨が少ないうえ,大きな川がありません。そのため,ため池が多く掘られましたが,それでも昔は水不足に悩まされることが少なからずあったようです。
山頂まで舗装された道路が何本か続いているので和泉葛城山へのアクセスは容易です。あと,このあたりの山では珍しく展望があります。
八大龍王社。とその後ろにあるもう一つの社。
和泉葛城山はブナの原生林があることでも知られています。群生の南限地だそうです。このブナ林は国の天然記念物に指定されています。
広葉樹が比較的多いことは感じましたが正直どれがブナなのかわかりませんでした。しかし杉やヒノキの針葉樹ばかりの山が多い中,落葉広葉樹が多いのは景観的にいいなと思います。なにより地面に届く光の量が多い。
この展望台はちょっとかっこいいですが,残念ながら落書きだらけです。
展望台から。こちらが大阪平野方面。関空のかたちがきれいに見えます。条件がよければ,神戸のほうもよく見えるでしょう。
紀の川方面。
案内板で「健康の小径」とある地点。なんなんだこれは……。
なんだかんだで気持ちのいい山でした。
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